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合は大部分が寄附なんです。欧米の方には、自分の生活の中に文化を育てるという意識があるものですから、喜んで文化に寄附するという形が出てくるわけです。ですから、財界からの応援だの何だのありますけれども、日本の場合、そういうところが応援すると、どこかに会社名を入れるとか何とかが代理店を通して激しく来るのです。ところが、欧米ではそれがないんですね。例えば、熊本県立劇場がこういうことをやる。そして、それは熊本に工場や本店を出している我が社のイメージも同時に高まることになるんだという意識から、スポンサーが宣伝広告を一切要求してこないんです。ここのところが大きな差なんですね。ですから、文化を育てる土壌が違うんですね。
井上委員 関連でいえば、フィランソロピー、見返りを求めないということが基本なんです。そこがどうもわかってないんですね。
鈴木委員長 そうなんですね。
中坪委員 私、大分県の安心院町を調べた。なぜ調べたかというと、九州では「ネットワークCウエーブ」というネットワークをつくっておりまして、これが共同購入、共同企画という形があります。そうすると、今そういうネットワークの共同企画は何かというと、内容よりも金銭的な面です。財政的なものがぼーんと表に出ていて、共同購入、物の販売ではないんです。スーパーマーケットではないんだからね。それは大量購入すれば安くなるのは当たり前であって、どうも最近の傾向としましては、どのようにして文化会館で地域の特性を生かしてやっていくという理論よりも、本音のところは、どうも大量購入、大量にすれば、みんなでやれば安くなると、この論理が最近急激に出てきました。
したがって、いろいろ調べている中で、いろいろなプログラムというか、年間やった自主事業の内容をみますと、ほとんどが売れているタレントさんがメインになってしまって、地域で、今先生がおっしゃったような、自分たちでこれからつくっていかなければいけないもの、つくっていくものというのは正直いって金がかかるんです。いろいろなもので金と時間がかかります。それよりも、安易にスーパーマーケットで買ってしまおうという論理がどうも最近全国的に出てきてしまって、これが全部同じではないかと。これは結局、今までいっているように人が次から次へとかわっていく。そして、そういう面倒なことは嫌だし、手っ取り早く金になるものにしようと、どうも最近金銭的な風潮が、事業をやるについても、民俗芸能の中でも金が先に出てしまっているんです。
村井委員 ちょっと話は変わりますけれども、歴史資料館というか民俗資料館というか、そういうのがあちこちでつくられておりますが、準備のある段階まで来ますと展示業者がかかわってきまして展示業者に任せるんです。そうすると、どこへ行っても同じような展示になってしまうというのと似通っております。むろんプロフェッショナルですから、展
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